れどちょうどそのとき一人の巡査《じゅんさ》が出て来た。書記がかれに話すと、巡査は自分のあとからついて来いと言った……わたしたちは巡査について、もっとせまい往来《おうらい》を歩いた。最後《さいご》にわたしたちはある広場に立ち止まった。
 そのまん中には小さな池があった。
「これがレッド・ライオン・コートだ」と巡査《じゅんさ》は言った。なぜわたしたちはここで止まったのであろう。わたしの両親がこんな所に住んでいるものであろうか。巡査は一けんの木小屋のドアをたたいた。案内人《あんないにん》はかれに礼を言っていた。ではわたしたちは着いたのだ。マチアはわたしの手を取って、優《やさ》しくにぎりしめた。わたしもかれの手をにぎった。わたしたちはおたがいに了解《りょうかい》し合った。わたしはゆめの中をたどっているような気がしていると、ドアが開いて、わたしたちは勢《いきお》いよく火の燃《も》えている部屋《へや》にはいった。
 その火の前の大きな竹のいすに、白いひげを生やした老人《ろうじん》がこしをかけていた。その頭にはすっぽり黒いずきんをかぶっていた。一つの机《つくえ》に向かい合って四十ばかりの男と、六つば
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