わけかの女を幸福にしてやりたいと思った。リーズはマチアとちがってそれを喜《よろこ》んでいた。かの女はお金さえあれば、たいへん幸福になるにちがいないと信《しん》じきっていた。だってかの女の父親はただ借金《しゃっきん》を返すお金さえあったなら、あんな不幸《ふこう》な目に会わなかったにちがいないではないか。
わたしたちはみんなで――リーズとマチアとわたしと三人に、人形とカピまでお供《とも》に連《つ》れて、長い散歩《さんぽ》をした。わたしはこの五、六日ひじょうに幸福であった。夕方まだあまりしめっぽくならないうちは家の前に、それからきりが深くなってからは炉《ろ》の前にすわった。わたしはハープをひいて、マチアはヴァイオリンかコルネをやった。リーズはハープを好《す》いていたので、わたしはたいへん得意《とくい》になった。時間がたって、わたしたちが別々《べつべつ》にねどこへ行かなければならないときになると、わたしは、かの女のためにナポリ小唄《こうた》をひいて歌った。
でもわたしたちはまもなく別《わか》れて別《べつ》の道を行かなければならなかった。わたしはかの女にじき帰って来ると言った。かの女に残《の
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