》するために、小屋の中へはいって行った。一つ一つ見つけては、かの女は歓喜《かんき》のさけび声を立てた。
「なんというりっぱな雌牛《めうし》でしょうね」とかの女はさけんだ。しばらくするとかの女はとつぜんふり向いた。
「まあおまえ、いまではきっとたいしたお金持ちなんだね」
「お金持ちですとも」とマチアが笑《わら》った。「ぼくたちはかくしに五十八スー残《のこ》っています」
わたしは乳《ちち》おけを取りにうちへかけて行った。そしてうちの中にいるあいだにバターと卵《たまご》と麦粉《むぎこ》を食卓《しょくたく》が上にならべて、それから小屋までかけてもどった。乳おけに美しいあわの立つ乳が七分目まであふれているのを見たときに、どんなにかの女は喜《よろこ》んだであろう。
それからかの女は食卓の上にどら焼《や》きをこしらえる仕度のできあがっているのを見ると、また大喜びをした。そのどら焼きを死ぬほど食べたがっている人がいるのだとわたしは言った。
「ではおまえさんたちはバルブレンさんがパリへ行ったことを知っていたにちがいないね」とかの女は言った。わたしはそこで、それを知ったわけを話した。
「どうしてあの人
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