か、子供の方が多いくらいでした。肥った血色のいいお母さんと、肥った血色のいいお父さんと、これもまた肥った血色のいいお祖母さんと、八人の子供と、たくさんの召使と――これが『大屋敷』の人達でした。大屋敷のほんとうの名は、モントモレンシイというのでした。
ある晩のことでした。非常に滑稽なことが持ち上りました。もっとも、考えようによっては、ちっとも滑稽なことではなかったかもしれません。
セエラがモントモレンシイ家の前を通りかかると、子供達はどこかの夜会へでも出かけるらしく、ちょうど舗道《ペーヴメント》を横切って馬車の方へ歩いて行《いく》ところでした。二人の女の子は、白いレエスの服に美しい飾帯《サッシ》を着けて、先に馬車へ乗りました。それにつづいて、五歳の少年ギイ・クラアレンスが乗りこもうとしていました。少年の頬は紅く、眼は青で、丸い可愛い頭は巻毛に被われていました。あまり美しいので、セエラは手籠を持っていることも、自分の身装《みなり》のみすぼらしいことも――何もかも忘れ、もう一目少年を見たい気持で一杯になりました。で、彼女は思わず立ち止って、少年を眼で追いました。
ちょうど降誕祭《こうた
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