り以上の進歩、より多くの知識、より多くの愛、その外には何物もない。かくて地上生活の残渣《ざんさ》はきれいに洗い浄められ、魂は絶対無限の至高境に向って、ただ上へ上へと進んで行くのである。
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(評釈)『現代立法の不備』は、主として英国を目標として立論しているらしいが、これは他の国々にも、或る程度当てはまると思う。何れにしても現行の法規なるものが、少々時代遅れの気味であることは、疑問の余地がないらしい。若《も》しそれ地上生活の経験の尊重すべきものであることを強調する、最後の一節に至りては、まことに活眼達識の士にして、初めて道破《どうは》し得る卓見であると思う。この一節は、特に現世生活を穢土《えど》と罵り、途中の階段をヌキにして、一足飛びに極楽浄土にでも行こうとあせる夢遊病患者に対して、絶好の戒飭《かいちょく》である。
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第四章 各種の霊媒能力
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問『いかなる人物が、霊界の機関たるに適するか?』
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霊界の求むる人格[#「霊界の求むる人格」に白丸傍点]
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