を清潔《きれい》に拭《ぬぐ》ひとり、肌着《はだぎ》を着替《きかへ》べし。入浴《ふろ》は六七|日目《にちめ》毎《ごと》に成《なる》たけ熱《あつ》からざる湯《ゆ》に入《い》るべき事《こと》。
第七 一ヶ|月《げつ》五六|度《ど》は必《かなら》ず村里《むらざと》を離《はな》れたる山林《さんりん》或《あるひ》は海濱《はまべ》に出《い》で、四五|里《り》の道《みち》を歩行《ほかう》すべき事《こと》。
第八 衣服《いふく》の精粗美惡《よしあし》は人《ひと》の分限《ぶんげん》に依《よ》ると雖《いへど》も、肌着《はだぎ》は木綿《もめん》フラン子ルを良《よし》とす。蒲團《ふとん》の中心《なかわた》は新《あたら》しく乾《かは》きたるものを貴《たつと》む故《ゆゑ》に、綿花《わた》に限《かぎ》らず蒲《かま》の穗苗藁《ほわら》其外《そのほか》柔《やわらか》く乾《かは》きたるものを擇《えら》ぶべし。總《すべ》て肌着《はだぎ》は日々《ひゞ》洗《あら》ひ、夜着《よぎ》は六七|日《にち》毎《ごと》に干《ほ》すべき事《こと》。
第九 食物《しよくもつ》も衣服《いふく》の如《ごと》く分限《ぶんげん》によるは勿論《もちろん》なれど、肉食《にくしよく》は鮮《あざら》けく新《あた》らしき品《しな》、野菜《やさい》は稚《わか》き柔《やわらか》なる品《しな》を擇《えら》ぶべし。よく烹熟《にたき》して、五穀《ごこく》に交《まじ》へ喰《くら》ふをよしとする事《こと》。
第十 常居《ゐま》は濕氣《しめりけ》少《すくな》く日當《ひあた》りよくして風《かぜ》の透《とほ》る樣《やう》に心《こゝろ》を用《もち》ふ可《べ》し。一ヶ|年《ねん》一兩度《いちりやうど》は必《かなら》ず天井《てんじやう》また椽《えん》の下《した》の塵《ちり》を拂《はら》ひ、寢所《ねどころ》は高《たか》く燥《かわ》きたる方《はう》を擇《えら》ぶべき事《こと》。
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一|養生《やうじやう》二には運動《うんどう》三|藥《くすり》揃《そろ》うてやまひ直《なを》るものなり
養生《やうじやう》の仕方《しかた》は人《ひと》に依《よる》なれど心《こゝろ》とむるは誰《たれ》も替《かは》らず
人《ひと》皆《みな》の天壽《てんじゆ》の蔓《つる》の手入《てい》れ時《どき》嚏《くさみ》だにせぬうちの養生《やうじやう》
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養生《や
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