したが、綺麗な顔の娘が然《そ》う云うように見えたので、見えたから師匠が化けたと思って、鎌でやったので、ヘエ、やっぱり死んだ豊志賀が祟《たゝ》って居りますので、七人まで取殺すと云うのだから私の手をもって殺さしたと思うと、実に身の毛がよだちまして、怖かったの何《なん》のと、其の時お前さんが来て泥坊、と襟首を掴んだから一生懸命に身を振払って逃げ、まア宜《い》いと思うと、一軒家《いっけんや》が有ったから来たら、やっぱり貴方の家《うち》へ来たから、泡をくったのでねえ」
甚「ふうんそれじゃア其の師匠は手前《てめえ》に惚れて、狂死《くるいじに》に死んで、外《ほか》の女を女房にすれば取殺すと云う書置の通り祟って居るのだな」
新「祟って居るったって私《わたくし》の身体は幽霊が離れないのでヘエ」
甚「気味《きび》の悪い奴が飛込んで来たな、薄気味《うすきび》の悪い、鎌を手前《てめえ》が持って居るから悪《わり》いのだ」
新「鎌も其処《そこ》に落ちて有ったので、其処へお久が転んだので、膝の処へ少し疵《きず》が付き、介抱して居るうち然《そ》う見えたので、それで無茶苦茶にやったので、拾った鎌です」
甚「そ
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