せいに気を喪《うしな》ってしまった。が、すぐ潜水服を脱がせて、手当を加えたので、間もなく息を吹きかえした。
 二人の助手と、ホーテンス記者だった。
「いや、ひどい目に遭いましたよ。何しろ言葉が通じないのでね。一番困ったのは食事だった。妙なものを食わせられた。嘔《は》きそうになるのを、むりに嚥《の》みこんだ。死んではならないと思ったのでね……」
 と、ホーテンス記者は、すっかり憔悴《しょうすい》した顔に、持前《もちまえ》の不敵な微笑を浮べて語り出した。
「今から十時間ばかり前のことでしたよ。僕たち三名は一旦脱がされていた潜水服を着せられ、それから外へ出されたんです。おやおや、どうするつもりかなと思っていたら、それから暫くして彼奴等の船――怪人城塞てぇやつですかね――それがすうっと浮き上った。僕たちがあれよあれよと見まもっているうちに、あの船はだんだん上へあがってしまって、やがて見えなくなったんです。誰か知っていますか。あの化物たちの船の行方を……」
 誰もそれに応える者はいなかった。
 後に分かったことであるが、丁度その時刻と思われる深夜のこと、或る哨戒機《しょうかいき》が、夜空に虹のよ
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