にそうであった、あれは地球外における力が作用したものであって、地球だけの諸条件をもってしては到底解答が出来ないものだった。だから水戸記者が初めからこれを「地球発狂事件」と命名したのは的中だったのである。尤《もっと》もそれは彼の直感によったものではあったけれど。
すぐれた直感の奥には必ず正しい真理が存立するものなのである。
底本:「海野十三全集・第11巻・四次元漂流」三一書房
1988(昭和63)年12月15日第1版第1刷発行
初出:「協力新聞」1945年9月1日〜1946年(終号未詳)に丘丘十郎の筆名で連載
※作者の誤記や誤植が強く疑われるところは、訂正して註を入れました。ただし、今回訂正したもの以外にも疑わしいところがあるので、他の底本があれば、再度チェックしたいと思います。(入力者)
※底本には、送り仮名の不統一、同音異字同義語の混用、同音異義語の混用、誤用などが多数見られますが、意味が通じると思われるものには、訂正を加えませんでした。(校正者)
※本作品中には、身体的・精神的資質、職業、地域、階層、民族などに関する不適切な表現が見られます。しかし、作品の時代背景と価値、加えて、作者の抱えた限界を読者自身が認識することの意義を考慮し、底本のままとしました。(入力者、青空文庫)
入力:もりみつじゅんじ
校正:武内晴惠
2000年2月2日公開
青空文庫作成ファイル:
このファイルは、インターネットの図書館、青空文庫(http://www.aozora.gr.jp/)で作られました。入力、校正、制作にあたったのは、ボランティアの皆さんです。
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