てやつと生れ出るわけである。日本は乾坤一擲の大事業をやつて居るのに、私の『草衣集』はやうやく斯んなあはれな出現を見たに過ぎない。
 尚、朝鮮の寫眞を※[#「插」でつくりの縦棒が下に突き抜けている、第4水準2−13−28]入するについては、友人安倍能成君の厚意に依るものが多く、また奈良飛鳥園小川晴暘氏の撮影したものをも借用した。併せて厚意を謝す。

[#天から4字下げ]昭和十三年五月十三日、九州へ旅立つ前日、東京にて
[#地から3字上げ]著者



底本:「草衣集」相模書房
   1938(昭和13)年6月13日発行
入力:門田裕志
校正:小林繁雄
2006年9月19日作成
青空文庫作成ファイル:
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