そのいと強き光に己をかくすごとく 一三三―一三五
かの聖なる姿は、まさる悦びのため己が光の中にかくれ、さてかく全く籠《こも》りつゝ、我に答へき 一三六―一三八
次の曲《カント》の歌ふごとく 一三九―一四一
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第六曲
コスタンティーンが鷲をして天の運行に逆《さから》はしめし(ラヴィーナを娶《めと》れる昔人《むかしのひと》に附きてこの鷲そのかみこれに順《したが》へり)時より以來《このかた》 一―三
二百年餘の間、神の鳥はエウローパの際涯《はて》、そがさきに出でし山々に近き處にとゞまり 四―六
かしこにてその聖なる翼の陰に世を治めつゝ、手より手に移り、さてかく變りてわが手に達せり 七―九
我は皇帝《チェーザレ》なりき、我はジュスティニアーノなり、今わが感ずる第一の愛の聖旨《みむね》によりてわれ律法《おきて》の中より過剩《あまれるもの》と無益物《えきなきもの》とを除きたり 一〇―一二
未だこの業《わざ》に當らざりしさき、われはクリストにたゞ一の性《さが》あるを信じ、かつかゝる信仰をもて足《た》れりとなしき 一三―一五
されど至高の牧者なるアガピート尊者、その言葉をもて我
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