》よりその端《はし》に亘る弧線《アルコ》を悉くめぐり終へゐたり 七九―八一
さればガーデのかなたにはウリッセの狂《くるほ》しき船路《ふなぢ》見え、近くこなたには、エウローパがゆかしき荷となりし處なる岸見えぬ 八二―八四
日輪もし一天宮餘を隔《へだ》てゝわが足の下に※[#「廴+囘」、第4水準2−12−11]《めぐ》りをらずば、この小さき麥場《うちば》なほ廣く我に現はれたりしなるべし 八五―八七
たえずわが淑女と契る戀心《こひごゝろ》、常よりもはげしく燃えつゝ、わが目を再び彼にむかしむ 八八―九〇
げに自然や技《わざ》が、心を獲んためまづ目を捉《とら》へんとて、人の肉體やその繪姿《ゑすがた》に造れる餌《ゑば》 九一―九三
すべて合はさるとも、わが彼のほゝゑむ顏に向へるとき我を照らしゝ聖なる樂しみに此ぶれば物の數ならじと見ゆべし 九四―九六
しかしてかく見しことよりわが受けたる力は、我をレーダの美しき巣より引離して、いと疾《はや》き天に押し入れき 九七―九九
これが各部皆いと強く輝きて高くかつみな同じ状《さま》なれば、我はベアトリーチェがその孰《いづ》れを選びてわが居る處となしゝやを知らじ
前へ
次へ
全484ページ中173ページ目
小説の先頭へ
文字数選び直し
ダンテ アリギエリ の一覧に戻る
作家の選択に戻る
◆作家・作品検索◆
トップページ
登録
ご利用方法
ログイン
携帯用掲示板レンタル
携帯キャッシング