Q−22]その強さを異にす
一四二―一四五

【鏡】天使。神はその光をかく多くの天使に分ち與へ給へどその完全なること故の如し


    第三十曲

ダンテ、ベアトリーチェとともにエムピレオの天にいたりて天上の薔薇を見る
一―三
以下の數聯にて、諸天使の輪の次第に見えずなれるを、曙の光のため空の星の次第に消ゆるに譬へたり
【第六時】正午
【六千マイル】ダンテは地球の周圍を二萬四百マイルとなせり(『コンヴィヴィオ』三・五・八○以下參照)、ゆゑに太陽六千マイルの東にある時はその地日出前約一時なり(ムーア『ダンテ研究』第三卷五八・一九頁參照)
【この世界の】地球はその圓錐状の陰を殆んど水平に西に投ず
七―九
【侍女】曙
一〇―一二
【己が包むものに】神(一點の光明)はかの天使の諸群に包み圍まると見ゆれども、實際はかれらを他の一切の被造物と同じく包容し給ふ
一六―一八
【務】vice 彼の事を敍すべき務。但し異説あり
二二―二四
【喜曲、悲曲】註釋者曰く。こは廣義の喜曲悲曲にて今の所謂喜劇悲劇の意に非ず、すべて詩風詩體の甚だ崇高醇雅なる作品を悲曲といひ、そのさまでならざるものを喜曲といへる中古の例に據《よ》りしなりと
二五―二七
【わが心より】わが心の作用《はたらき》を弱めて、憶ひ出づること能はざらしむ
三四―三六
ベアトリーチェの美は我にまさる詩人ならでは敍し難しとの意
【ほどに】ほどいと美しく
三七―三九
【最《いと》大いなる體】第九天
【光の天】エムピレオの天
四〇―四二
註釋者曰く。幸福の三段この中にあり、(一)智の光によりて神を見、(二)見て愛し、(三)愛して法悦に入る
四三―四五
【二隊の軍】天使と聖徒
【一隊を】聖徒達は光の中にかくれず、肉體そのまゝの姿にて汝に現はれむ
【最後の審判】この時至れば人間の靈再び肉の衣を着ること前に出づ(地、六・九八參照)
四六―五一
天堂の強き光にあたりてダンテの視力亂れ何物をも見る能はざりしをいふ
【物見る諸※[#二の字点、1−2−22]の靈】天、二六・七〇―七二並びに註參照
【いと強き物】極めて強く輝く物。強き光の爲視力一たび亂るれば、いかに燦かなる物といへどもその印象を目に與へざるにいたる
五二―五四
ベアトリーチェの詞
【愛】神、即ちエムピレオの天に平安を與へ給ふ者
【かゝる會釋】かく強き光
【蝋燭を】天堂に入來る聖徒を
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