八―六〇
【顯に】隱す光なくして
六一―六三
【最後の球】エムピレオの天。ダンテがかの天にて聖ベネデクトゥスの姿を見しこと後に出づ(天、三二・三五)
【わが願ひ】ありのまゝの姿を示してダンテの望みを遂げしめんとの願ひをも含む
【他の】他の聖徒達の
六四―六六
【備はり】註釋者曰く。備[#「備」に白丸傍点]はるは神を目的《めあて》とすればなり、熟[#「熟」に白丸傍点]するは諸聖徒各自の善根によりて善果を得る時至ればなり、圓[#「圓」に白丸傍点]なるは願ひ悉く神に容れられ缺くる處なければなりと
【かの球に】エムピレオの天は他の諸天と異りて不動なれば、その各部決して位置を變ふることなし
六七―六九
【場所】かの天は他の諸天と異りて空間に超越す、またかれらの如く軸ありて轉るにあらず
エムピレオの天については『コンヴィヴィオ』二、四・一三以下參照
七〇―七二
【ヤコブ】ヤコブがベテルにて夢に一の梯子を見しこと創世記に出づ、「見よ地に立てる一の梯子あり、その頂天に達し神の使者《つかひ》達|昇降《のぼりくだり》す、また見よ主その上に立ち給ふ」云々(創世、二八・一二―一三)
七三―七五
【これに登らんとて】世の雜念を棄てゝ思ひを天に寄する者なし
【わが制は】ベネデクトゥス派の法規はたゞ徒に紙を費して寫し傳へらるゝのみ、守る者なし
異本、「紙を損はんがために世に[#「世に」に白丸傍点]殘るのみ」
七六―七八
善人の住む習ひなりし僧院は惡人の巣となり、不徳の輩《ともがら》身に法衣を纏ふ
七九―八一
【高利】高利を貪ることの神意に背くは既にいへり(地、一一・九一以下參照)
【果】寺の收入。これを貪りこれを私する僧侶の罪は高利を貪る罪にもまさる
八二―八四
【民】神の愛に訴へて施を求むる者即ち貧民
【親戚または】僧侶の親戚またはその妾婦等
八五―八七
【善く始め】たとへば僧院の如く、その建設の始めに於ては人よく法を守れども久しからずして破るにいたる
八八―九〇
【ピエル】使徒ペテロ(ピエートロ)は貧に安んじて福音宣傳の基を開き
【金銀なきに】ペテロが一跛者にむかひて「金銀は我になし」といへる(使徒、三・六)によれり
【集】convento その派の僧侶のみならず凡てこれに從ひその教の果を摘みて善に向ふ者の一團を指す(パッセリーニ)
九一―九三
汝先づ三者の事業をその始めに溯りて見、後この事
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