ミ害、法王及びその一味の者の不運等を總括していへり
【眞の爲の】正しき刑罰は眞にもとづき、眞に罪ある者に下る、故に「眞」はその宜《よろしき》に從って刑罰を課する者といふをう。罪がかへつて時めく者にあることは刑罰これに臨むによりて明らかなるべし
五五―五七
【愛する物】郷土、家族、親戚、知己等
五八―六〇
郷土を逐はれて他家に寄寓し他人の憐によりてその食卓に就くのつらさを汝經驗して知るにいたらむ
六一―六三
最も大いなる苦痛を汝に感ぜしむる者は汝と倶に追放の憂目を見る白黨の人々なるべし
六四―六六
【汝に背かむ】追放されし白黨はフィレンツェの黒黨に對して屡※[#二の字点、1−2−22]再擧を謀れり、而して一三〇四年ラストラの役ありし以前ダンテは白黨の首領等と交りを絶てりと見ゆ、おもふに彼等ダンテの好意的畫策を惡意に解して彼を怨めるによるならむ(カーシーニ註參照)、されどその時その事情いづれも定かに知り難し
【顏】原語、「顳※[#「需+頁」、第3水準1−94−6]」。一三〇四年ラストラ(フィレンツェの北二マイルの村)の戰ひ敗れて血に塗れしをいへるならむ、或ひは曰く、事成らずして恥づる意と
七〇―七二
【第一の】一人一黨となりて後最初の
【ロムバルディア人】バルトロムメオ・デルラ・スカーラ(一三〇四年三月死)。アルベルト・デルラ・スカーラ(淨、一八・一二一―三註參照)の長子にて父の死後ヴェロナ(ロムバルディアの)に君たり、その家紋は金の梯子の上に黒鷲のとまれるもの
七三―七五
【いと遲きもの】爲すこと即ち與ふること。他の人々は乞はれて後に與ふれども、彼は然らず、汝の乞はざるさきに自ら進んで衣食を給せむ
七六―七八
【強き星】火星。この星の影響の下に生るゝ者武勇を好む
【者】カン・グランデ・デルラ・スカーラ。アルベルトの第三子。一二九一年三月に生れ、一三一一年兄アルポイノとともにヴェロナを治めかつ相ともに皇帝ハインリヒ七世の代理者となり、アルポイノの死(翌十二年)後ひとりヴェロナに君たり、一三二九年七月トレヴィーゾに死す。ダンテ及びその當時の人々、皇帝とギベルリニとの權勢の復興者としていたくこれに望みを囑せり
八二―八四
【グアスコニア人】法王クレメンス五世(地、一九・八二―四註參照)。ハインリヒ七世を、友としてイタリアに迎へ、その來るに及びて敵となれり。「欺かざるさき」と
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