ノて詩人を迎へ、これにフィレンツェの昔を語り、また己が事を告ぐ
一―六
【あらはす】或は、溶くる。即ち慾の溶けて惡意となる如く、正しき愛溶けて善意となる義
【まつたき】原文、「正しく吹出づる」
【善意】ダンテにその願ひを言現はさしめんとの
【琴】第五天にて歌ふ聖徒の群
【弛べて締むる】天の右手[#「天の右手」に白丸傍点]即ち神が音を調へ給ふなり。絃は諸聖徒。しづまる[#「しづまる」に白丸傍点]は運動をやむるなり
一〇―一二
【この愛】聖徒の現はすまつたき愛
【歎く】地獄にて
一三―一五
【火】晴れし夕空に見ゆる流星(淨、五・三七――九參照)
【目を】人の。人驚きてこれを見るをいふ
一九―二一
【星座】十字架の中に輝く聖徒の群
二二―二四
【珠】二〇行の「星」即ち馳下れる聖徒。紐[#「紐」に白丸傍点]は十字架
【雪花石の】輝く十字架を傳ひ下る聖徒の光の見ゆることさながら雪花石(光りて透明なる)の後《うしろ》に動く火の見ゆる如し
二五―二七
【アンキーゼ】アンキセス。『アエネイス』(六・六八四以下)にアンキセスがわが子アエネアスの歩み來るを見直ちに手を伸べ涙を流してこれを歡び迎へしこといづ
【エリジオ】異教徒の説に、善人の魂のとゞまる處
【ムーザ】(詩神)『アエネイス』の作者ウェルギリウス(淨、七・一六―八に見ゆるソルデルロの言參照)
二八―三〇
カッチアグイーダの詞、この一聯すべてラテン語より成る
【二度】今と死後と
註釋者或はかの使徒パウロ(地、二・二八―三〇參照)が生前と死後と二たび天堂に入りたる例を引きて種々の議論をなせども、思ふにカッチアグイーダはたゞ大體の上よりかく曰ひしまでにて一二の例外に重きを置かざりしならむ、パウロの場合とダンテの場合とはもとより同一に非ざれども(カーシーニ註參照)、その差別によりてこの一聯を判ずること自然ならじ
三一―三三
【二重】一方にては一靈がダンテを己が血族と呼べるに驚き、他方にてはベアトリーチェの美の著しく増しゐたるに驚けるなり
三四―三六
【天堂の底】天上の幸福の極《きはみ》(天、一八・二一參照)
四〇―四二
【我より隱れ】わが悟る能はざることをいひ
四九―五一
われ未來の出來事を神の鏡に映しみて汝のこゝに來るを知り、長くその日を待侘びゐたり
【大いなる書】神の全智の書《ふみ》。この書の文字變ることなし。白の黒に變るは附加せ
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