れに】ヘブライの原語の意義明らかならざればかく曰へり
ダンテはこれらの言葉によりて、天上の聖徒の知識のなほ不完全なるを示せるか(天、四・四九以下參照)、或ひはその自ら言はんと欲する所これらの言葉に現はれしなるか、明らかに知り難し
八二―八四
今の世の人法學または醫學に走りて世の榮達を求むれども、彼は然らず、たゞ靈の糧を求め
【オスティア人】オスティアのカルディナレ及び僧正なりしエンリーコ・ディ・スーザ(一二七一年死)。寺院法に精しくその註疏及びその他の著作あり
【タッデオ】タッデオ・ダルデロット(一二九五年――或曰、一三〇三年――死)。フィレンツェの人にて名醫の聞え。高かりし者、醫學に關する著作多し
【世の爲】世に屬する利慾のため
【まことのマンナ】キリストのまことの教へ。マンナについては淨、一一・一三―五註參照
八五―八七
【葡萄の園】寺院。園をめぐるは寺院を保護するなり
【白まむ】白むは縁の色あせて枯るゝなり、牧者其人をえざれば寺院の敗頽するにたとふ
八八―九〇
【法座】法王を指す。ドミニクスが法王インノケンティウス三世の許をえんとてローマに赴けるは一二〇五年の事なり
【これに坐する】法王の位その物の罪に非ずして法王其人(特に神曲示現當時の法王ボニファキウス八世)の罪なり
九一―九三
【六をえて】不正所得を求むること(即ちその三分一または二分一を善用する條件にて)
【最初に】空《あ》くべき僧職を求めて己まづこれに就かんとすること
【什一】什一を私用に供すること。人々所得の十分一を獻じ、これを貧者の用に供する例あり、モーゼの律法にもとづく(申命、一四・二八以下參照)、これを什一といふ
以上は皆當時の僧侶の貪り求めし物なれば特に記して彼等の非を擧げしなり
九四―九六
【二十四本の草木】二個の輪を作りてダンテとベアトリーチェとを圍める二十四の靈
【種】信仰。聖徒は信仰の善果《よきみ》なり
【迷へる世】眞の信仰を離れて踏迷へる異端の徒、特にフランスのアルビジョンより起れるアルビジョアの異端
九七―九九
【使徒の任務】法王(インノケンティウス三世)の彼に與へし權
ドミニクスは異端者と戰はんため、プレディカトリ派を起しこれが准許を法王インノケンティウス三世に乞ひ辛うじてその口頭の許を得たり(正式の准許を得たるは一二一六年にて、時の法王ホノリウス三世よりなりき)
一〇〇―一〇
前へ 次へ
全242ページ中160ページ目


小説の先頭へ
文字数選び直し
ダンテ アリギエリ の一覧に戻る
作家の選択に戻る
◆作家・作品検索◆
トップページ 登録 ご利用方法 ログイン
携帯用掲示板レンタル
携帯キャッシング