【流離の女】ニンファ・エーコ(反響)。空氣と地の間の女、の嫉みによりて言語の自由を失ひ、たゞ人の物言ふを聞きてその最後の言葉を繰返すに過ぎず、このニンファ、ナルキッソス(地、三〇・一二八)を見これを戀ふれども及ばず、形體全く憔悴してたゞ骨と聲のみ殘り、後骨は岩に變じ、聲のみ今に生くといふ(オウィディウスの『メタモルフォセス』三・三三九以下參照)。流離[#「流離」に白丸傍点]はニンフェの常なり、(淨、二九・四―六參照)
外部の虹の、内部の虹より生るゝを、反響の、聲より生るゝにたとへしなり
一六―一八
【契約】ノア(ノエ)の洪水の後、神がノアとその全家及びこれと共にありし鳥獸と契約を立て、世に再びかくの如き洪水あらしめじと言ひ給ひしこと(創世、九・八以下)、虹はその契約の徴《しるし》なり(同九・一三―七)
一九―二一
【薔薇】二重の圓を作れる諸聖徒
【相適ひ】歌をも舞をも合せしをいふ
二二―二四
【祝】諸靈が倶に歌ひ互ひに照らしてその福を表はすこと
二八―三〇
【星を指す針】北極星を指す磁針 磁針は一二一八年既にイタリアの航海者に知られたり、一三〇二年に至りフラーヴィオ・ジョイアこれを完成す(パッセリーニ)
三一―三三
【我】ボナヴェントゥラ(一二七――九行註參照)
【彼の爲に】聖ドミニクスの偉大なるをあらはさんため(天、一一・四〇―四二、一一八―二〇參照)
三四―三六
【一のをる處には】ひとりの事のいはるゝ時には他のひとりの事もいはれ
三七―三九
【軍隊】信徒等。これをアダムの罪より救ひ、これが陣立を新ならしめんとて救世主血を流し給へり
【旗】十字架
【遲く、怖ぢつゝ、疎に】遲きは熱心の足らざるなり、怖るは異端の爲に信仰の動搖するなり、疎なるは數少きなり
四〇―四二
神はかく覺束なき信徒の名をはかり給ひ
四三―四五
【さきに】天、一一・二八以下
【己が新婦】寺院。「神の新婦」(天、一〇・一四〇)
四六―四八【西風】即ち春風
【ところ】イスパニア
四九―五一
【浪打際より】グァスコーニア灣(ビスケー灣)より
【時として】夏至の頃。太陽は南に向ふに從つてかの灣に遠ざかるが故にかくいへり、長く[#「長く」に白丸傍点]は日の長きをいふ
【萬人の】南半球には住む人なければ
五二―五四
【カラロガ】カスティールの町(今のカラホルラ)。聖ドミニクス(ドメニコ)の生地なれば幸多きとい
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