てめぐる如く、諸の靈はベアトリーチェとダンテとを中心としてめぐれり
七九―八一
註釋者曰く。こは譬へを舞の歌(ballata)にとれるなり、號頭《おんどとり》一つ處にとゞまりつゝまづ最初の一節を歌ひその歌終れば圓形を造りて立てる一群の舞姫皆舞ひめぐりつゝこれを繰返し歌終りて止まる、次に號頭なほも一つ處にありて次の一節をうたひその歌終れば全群また新に舞ひめぐり、かくして次第に舞ひ終るにいたる、この舞方ダンテ時代において特にトスカーナに行はると(カーシーニ註參照)
八二―八四
【その一】「燃ゆる日輪」の一
【恩惠の光】神恩の光。眞《まこと》の愛これより出づ
八五―八七
【また昇らざる】一たび天上の幸福を味へる者はたとひ地上に歸るとも僞りの快樂に迷はず道心堅固なるがゆゑに死後必ずまた天に登る(淨、二・九一――三並びに註參照)
【階】天より天と昇る階
八八―九〇
教へをもて汝の求知の念を滿足せしめざる者は、その自然の性を枉ぐる(自由ならざる[#「自由ならざる」に白丸傍点])こと海に注がざる水の如し
水は皆低きにつきて海に流れ入らんとする自然の性を有する如く、我等は皆汝の願ひを滿さんとする性向を有す
九一―九三
【花圈】ベアトリーチェとダンテとをまろく圍める一群の靈。ダンテはこれらの靈の誰なるやを知らんと願へるなり
九四―九六
我は聖ドミニクス派の僧なりき
【迷はずばよく肥ゆ】世の誘惑に從はずは高徳に達す(天、一一・二二以下參照)
九七―九九
【兄弟】宗教上の
【アルベルト】アルベルトゥス・マグヌス。中古最も卓越せる哲學者兼神學者の一、一二〇六年シェヴァーベン(天、三・一一八―二〇註參照)のラウインゲンに生れ、一二八〇年ケルン(レーノ即ちライン河畔の町)に死す、彼がドメニコ派の人となれるは一二二二年の頃にてそれより二十幾年の後ケルンにて教へを授く、著作多し、その學識のいかに博かりしやは百學の師(Doctor universalis)の名あるによりて知りぬべし
【トマス】トマス・アクイナス。アクイーノ(ローマとナポリの中間モンテ・カシノの附近にある町)の伯爵家の出、一二二五年の頃父の領地ロッカセッカに生る、初めナポリの大學に學び、一二四三年ドメニコ派の僧となり、後ケルンに赴きてアルベルトゥスに師事しまた彼と共にパリに到る、一二四八年以降ケルン、パリ、及びナポリの各地にてその業を
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