り(トーザー H.F.Tozer)
八八―九〇
【エブロとマークラ】イスパニアのエブロ河とイタリアのマーグラ河(ルーニジアーナにあり)。フォルコの郷里マルセイユは即ちこの兩河の間にあり
【短き】マーグラは六四キロメートル程の小河なる上、昔トスカーナとゼーノヴァ兩共和國の堺を劃せるはその一部に過ぎざりき
九一―九三
【己が血をもて】ブルートゥスがカエサルの命を受けてマッシリア(マルセイユ)の海戰に勝ち殺戮を行へる時(前四九年)の事を指す
【ブッジェーア】アフリカの北岸アルゼリアにあり、中台の要港(特にマルセイユとの通商上)としてこゝに擧ぐ、マルセイユと略その經度を同うするが故にかく
九四―九六
【フォルコ】(或はフォルケット)、ゼーノヴァよりマルセイユに移住せる商人の子、十二世紀の後半に生れ、トロヴァドル派の詩人となり、情事多し、後無常を觀じて僧となり、一二〇五年トロサ(フランスの南にある町)の僧正に任ぜられ、アルビジョア派(十二世紀に起れる異端派)の人々をいたく迫害し、一二三一年に死す
【象を】フォルコの象を捺すはその光を金星天に輝かすなり、金星天の象を捺せるはその影響によりて戀の火を燃せるなり
九七―一〇二
【ベロの女】ディド(地、五・六一―三註參照)、チュルス(聖書ツロ)王ベルスの女。アエネアスを慕ひて、亡夫スュカエウス及びアエネアスの先妻クレウザの靈を虐げしなり
【ロドペーア】フュルリス。トラキア王シトネの女、ロドペ山(トラキアにあり)の附近に住めるよりこの異名あり、傳説に曰、テセウスの子デモポオーン(デモフォーンテ)これを娶らんと約してその郷里アテナイに赴き期に至れども歸らざりしかば、フュルリス欺かると思ひて縊死すと
【アルチーデ】ヘラクレスの異名、ヘラクレス、テッサリア王エウリュトスの女イオレを愛して、その妻ディアネイラの嫉妬を招きネッソスの毒に感じて死す(地、一二・六七―九註參照)
【齡】pelo(毛)老ゆれば白くなるによりて齡の義あり、齡に適はしき間とは若き時の續く間をいふ
一〇三―一〇五
【再び心に】レーテの水に洗ひ去られて
【定め、整ふる力】星辰の影響を人に與へつゝ(定め)、遂に救に到らしめ給ふ(整ふる)神の力
一〇六―一〇八
我等は天地萬物を美《うつくし》うする神の微妙の御働《みはたらき》を見、諸天の影響を下界に及ぼしこれを導いて向上せしめ給ふ神
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