塔eに己が身の上の事と「ローマの鷲」の事とを告ぐ
一―三
【コスタンティーン】コンスタンティヌス一世(地、一九・一一五―七註參照)。三二四年帝國の首都をローマよりビザンティウム(今のイスタンブール)に移せり
【鷲】ローマ帝國の旗章《はたじるし》(淨、一〇・七九―八一參照)として帝國の權勢を代表す
【天の運行に逆はしめし】西より東に移らしめし
【ラヴィーナ】ラウィニア王ラティノスの女にてアエネアスの妻となれる者(地、四・一二四―六參照)
【昔人】アエネアス(地、一・七三―五並びに註參照)。トロイア沒落の後アエネアス、イタリアに赴けり、帝業の基を起せる者なるがゆゑに、鷲これにともなひて天の運行と同じく東より西に行けりといへるなり
四―六
【二百年餘】三二四年より五二七年(ユスティニアヌス即位の年)まで
或ひは曰。ダンテはブルネット・ラティーニの記録に從ひ、遷都を三三三年、ユスティニアヌスの即位を五三九年の事とせるなりと
【神の鳥】鷲
【エウローパの際涯】ヨーロッパの東端にあるビザンティウム。トロイアを距ること遠からず
【山々】トロイア地方の山々。鷲さきにアエネアスにともなひてこの山々よりいでたり
七―九
【手より手に】皇帝より皇帝に
一〇―一二
【ジュスティニアーノ】ユスティニアヌス一世(四八二―五六五年)。ヴァンダル族及びオストロゴート族と戰ひて武名を揚ぐ、されどその最も世に知らるゝにいたれるはかのローマ法の編成によりてなり
【第一の愛の聖旨により】聖靈にはげまされ
一三―一五
【一の性】神性。キリストにおいて、人性は神性中に沒しその存在を失へりとなすエウチキオ(三七八―四五四年)一派の異端。但しユスティニアヌスの妻テオドラはこの派の熱心なる信仰者なりしもユスティニアヌスはかゝる信仰を懷きしにあらず、ダンテ或ひはブルネット・ラティーニの言によりてかく録せるにあらざるかと註釋者いふ
一六―一八
【アガピート】アガペトゥス一世(五三五年より翌六年まで法王たり)。オストロゴートの王テオダトゥスの爲にユスティニアヌスと和を謀らんとてコンスタンティノポリスに赴き、かしこに死す、その間彼は皇帝に説きて異端者を罰せしめきと傳へらる
一九―二一
【信ずる所】キリストにおける神人の兩性
【一切の矛盾】肯定眞なれば否定僞りに、否定眞なれば肯定僞りなり。明かなる見易き事の一例として擧ぐ

前へ 次へ
全242ページ中125ページ目


小説の先頭へ
文字数選び直し
ダンテ アリギエリ の一覧に戻る
作家の選択に戻る
◆作家・作品検索◆
トップページ 登録 ご利用方法 ログイン
携帯用掲示板レンタル
携帯キャッシング