オ魂はその愛慾の目的に到達せんとの願ひを靈的作用によりて起しこの願ひを滿たさざればやまじ
ダンテは『コンヴィヴィオ』三、二・一八以下に愛の眞義を論じて、こは魂と愛せらるゝものとの靈的結合に外ならず、魂はたとひその自由なると然らざるとによりて緩急の差ありとも、その本來の性質にもとづき走りてこの結合を求むといへり
三七―三九
凡そ人はその自ら認めて幸となすところのものを求むるが故に目的《めあて》(客體)常に善しとみゆれど、その實常によきにあらず(淨、一七・九四以下參照)、また假りによしと見做すも愛の過不足によりて罪を犯すことあるは恰も良き蝋の上にあしき印影《かた》を捺《お》すがごとし
四三―四五
若し外物の印象をうけて愛生じ、魂は物を求むるその自然の性に從つて動くの外なしとせばその向ふところ正しとも正しからずとも何ぞこれがために善惡の報いをうくるに當らむや
四九―五一
物質と類を異にし而してなほこれと相合するすべての靈魂は一種特有の力即ち人自然に物を認め且つ愛する性向を有す
【靈體】forma sustanzial 主要の本質。人間に於てはその靈魂
五二―五四
この性向魂の中に潜む間は見え
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