gが劒を以てダンテの額にしるせし七のPの中の五(淨、九・一一二―五參照)即ち悔恨の苦しみによりて清まる五の罪
【かの二】誇りと嫉みの
八二―八四
【次の圓】第三圈、忿怒の罪を淨むるところ
【目の】處のさまを見んとの
八五―九三
寛容の徳の第一例として聖母マリアの事蹟をあぐ。マリアその子イエスを見失ひ夫と倶にこれを尋ね求むること三日、漸くにしてそのイエルサレムの神殿内にあるを知れるも怒らず罵らず、たゞ言葉を和らげて我子よ云々といへること聖書にみゆ(ルカ、二・四一以下)
【多くの人】イエスと問答しゐたる教師等(ルカ、二・四六)
九四―一〇五
第二例としてアテナイの君ペイシストラトス(前五二七年頃死)の寛容をあぐ。嘗て一青年路にてペイシストラトスの女に接吻せしかば母怒りて夫に復讎を求めしかども夫これに應ぜざりきといふことローマ古代の文人ヴァレリウス・マクシムスの説話集にいづといふ
【これが名に】アテナイの都ははじめその命名に就いてポセイドン、アテナ二神の間に激しき爭ひありしもアテナの勝となりしためかく名づけられたりとの傳説によれり(オウィディウス『メタモルフォセス』六・七〇以下參照)
一〇六
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