とひ世人の祈りを聽きたまふとも神の正義は依然として變ることなし
【愛の火】たとひ世にある人あたゝかき愛の心より淨火門外の魂のために祈りこの祈りによりてはやく天意を滿たし(若しこの祈りなくばかの魂等天の定むる時至るに及びてはじめて神慮を和ぐべきに)彼等をはやく門内に入らしむるとも
【審判の頂】神の審判のきびしくおごそかなるはかはらじ
四〇―四二
【陳べし處】アエネアス冥府に入りてスティージェの川に近づけるときパリヌルスの魂、これに己をも倶に渡らしめむことを乞ふ、アエネアスの導者シビルラこれを許さず、且つ曰く
神々の定めたまふこと、祈りのために變りうべしと思ふなかれ
と(『アエネイス』六・三三七以下)
【神よリ】パリヌルスの如きは神の恩寵をうくる者にあらざるがゆゑにその咎赦されずその願ひ聽かれざれしなり(淨、四・一三三―五參照)
四三―四五
【眞と智】靈界の奧義は人智のみを以て覺り難し、大智と雖もなほ天啓の光によりてはじめて眞を見るをうるなり
四九―五一
【主よ】異本、善き導者よ
五二―五四
【違ふ】登るべき路は汝の思ふよりも遠く且つ難し
五五―五七
汝未だ山の巓に達せざるうち、日は入り日
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