A第3水準1−94−84]鼠】※[#「鼬」の「由」に代えて「晏」、第3水準1−94−84]鼠の眼は薄き膜に蔽はれて物を見る能はずといへる古説によれり
七―九
【第一に】畑をいでて第一に
一〇―一二
【雲】黒烟
【水際に死せる】水際即ち山麓を照らさざる
一三―一五
【外部より奪ふ】外物の刺激を人に感ぜしめざる
一六―一八
想像の力を刺激してこれを活動せしむるもの官能にあらざるときは即ち星辰若くは天意なり
【光】力。天より出づる力は或ひは星辰の影響により(自ら[#「自ら」に白丸傍点])或ひは上帝の聖旨(意志[#「意志」に白丸傍点])によりて人の想像を刺激す
一九―二一
怒りの罰の第一例、プロクネ(プロニエ)
【鳥】鶯
【女】プロクネ。トラキア王テレウスの妻なり、その妹ピロメラ、テレウスに辱しめられしとき、仇を報いんため己とテレウスの間の子イテュスを殺し、夫を欺いてこれが肉をくらはしむ、神々即ちその罪を惡み化して鳥となす(オウィディウス『メタモルフォセス』六・四一二以下參照)
ギリシアの物語によればプロクネは鶯にピロメラは燕に化し、ラテンの物語によれば前者は燕に後者は鶯に化す、ダンテはギリシアの物語に從へり
二二―二四
【わが魂は】心異象にのみ凝りて外部の印象をうけざるをいふ
二五―三〇
第二例、ハマン。ハマンはペルシア王アハシュエロス(アッスエロ)の臣なり、君寵淺からず諸民跪きてこれを拜す、しかるにユダヤ人モルデカイ(マルドケオ)なるもの獨りこれを敬はざりしかばハマン大いに怒り諸州のユダヤ人を悉く殺さんと謀れり、王妃エステルこの謀を王に告げハマン遂に木に懸けて殺さる(エステル書、三以下)
三四―三九
第三例、アマータ。ラチオ人の王ラティヌスの妻なり、アエネアスの軍近づくを見てこれと戰へるツルヌス(女婿となるの約ありし)既に死せりと思ひその女ラウィニアがかの漂流の客アエネアスの妻とならんこと恐れ怨みの餘り縊りて死す(『アエネイス』一二・五九五以下參照)
【處女】ラウィニア
【かの人】ツルヌス(地、一・一〇六―八並びに註參照)
四〇―四二
【消えざるさきに】睡り未だ全く去らずしばらく覺醒と戰ひ眠れる者をして夢現の間にさまよはしむるをいふ、ダンテの異象の一時に消え失せずしてなほしばらく眼前にちらつきたるにたとへしなり
四二―四五
【見慣るゝ光】日光
【もの】天使の光
四九―五
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