にてその縁平らかなればウェルギリウスはダンテの墜落を防ぎかつは圈の状況をしたしくこれに見せしめんとて自ら右側を行けるなり
八五―八七
【高き光】神
八八―九〇
願はくは神恩によりて汝等の心の汚穢《けがれ》洗ひ去られその記憶だにあとに殘らざるにいたらんことを
【これを】良心を
九一―九三
【ラチオ人】イタリア人
【益あらむ】生者に請ひてその者のために祈らしむべければ
九四―九六
【眞の都】天の都(エペソ、二・一九參照)
【旅客】天は郷土、人は旅客なり
九七―九九
【かなたに】かの魂に聞えしめんため聲を高くして語れる(一〇三―五行)をいふ
一〇三―一〇五
【登らむ】天に
一〇九―一一一
【サピーア】シエーナの貴婦人、家系不明
【智慧なく】Savia non fui 名の Sapia と savia(賢き)とを通はして文飾となせるなり
一一二―一一四
【はや降《くだり》と】われ三十五歳を過ぎしとき(地、一・一―三註參照)
一一五―一一七
【コルレ】エルザの溪の一丘上にある町の名。一二六九年シエーナ及びその他のギベルリニ黨、フィレンツェ人とこゝに戰ひて敗れ、シエーナ軍の主將プロヴェンツアーノ・サルヴァーニ(淨、一一・一二一)虜はれて殺さる
【好みたまへるもの】シエーナ軍の敗北。サピーアは極めて嫉妬深き女なればその同郷人特には當時權勢並びなきプロヴェンツァーンをそねみてその敗戰を希へるなるべしといふ
一二一―一二三
【メルロ】鳥の名、異鶫《くろつぐみ》の類
註釋者曰。こは昔の人の話柄《かたりぐさ》に、メルロは雪の頃身を縮めて元氣なけれど空少しく晴るゝをみれば直ちに勢ひを得て、冬すでに過ぐ、主よ我また汝を恐れずといふといへるによれるなりと
【恐れず】わが願ひすでに成就したれば
一二四―一二九
【ピエル・ペッティナーイオ】ピエートロ・ダ・カムピ、幼少の頃よりシエーナに住み櫛を商へるをもてペッティナーイオ(櫛商)の異名あり、その行ひ極めて清廉にして善行多し、一二八九年シエーナに死す、市民公費を以てその墓を建つといふ
【負債は】我はこゝに來りてたとひ一部なりともわが罪を贖ひ終ることあたはず、臨終に悔改めし魂の例に從ひ今猶淨火の門外に止まれるなるべし
一三三―一三五
我もいつかこのところに來りて嫉みの罪を淨めんために汝等の如く目を縫はるゝことあらむ、されどわがこゝに止まる間は短かかる
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