ンテージ家の一人、市より鹽を受取る時は普通の量器を用ゐ、これを市民に賣渡す時は樽板一枚を取去りて小さくせるものを用ゐ、以て不正の利を貪れりといふ
【安全なりし世に】かゝる惡事の行はれざりし昔
【右にも左にも】この階のモンテ・アルレ・クローチの階と異なるところは、その甚だ狹くして登るとき左右の石身に觸るゝにあり
一〇九―一一一
【聲】voci この語も Cantaron(歌へり)も共に複數なれば歌へる者の何なるやにつきては異説多し、但し他の多くの場合と同じくこれを以てPの一を消せし天使なりとし voci を parole(詞)の義に解し又は複數を單數の意に用ゐしものと解する人あり(ムーア『批判』四一〇六頁參照)
【靈の貧しき者】マタイ、五・三。一の罪淨まれば天使その額より一のPを消しかつキリスト山上の垂訓の始めなる九福の一句を歌ふを例とす、讀者その句と淨めらるゝ罪と相關聯するを思ふべし
一一五―一一七
【平地】第一圈の
一二一―一二三
【消ゆるばかりに】人慢心によりて神を離れ、神を離るゝによりて諸惡を行ふ、故に慢心は即ち諸惡の根源なり(箴言二一・四參照)慢心滅すれば他の罪亦皆消ゆるに近し
一二七―一三二
頭に羽毛などのつきたるを知らずして歩む者、人の笑ふをきゝてはじめて異しと思ひ、手をもてさぐり求むる類
一三三―一三五
【鑰を持つもの】淨火の門を守る天使(淨、九・一一二―四)


    第十三曲

詩人等第二圈即ち嫉妬の罪の淨めらるゝところにいたれば愛の例をあぐる聲きこゆ、また毛の衣を着、瞼を縫はれて岩石の邊に坐せる多くの魂あり、その一シエーナのサピーア己が境遇をダンテに告ぐ
一―三
【截りとられ】山の側面きりひらかれて圓形の路を成すをいふ
四―六
【弧線】第二圈は第一圈よりも小さければ圈の弧線の彎曲すること從つて急なり
七―九
【象も文も】或ひは、陰も線も。石面に彫像なきをいふ
一〇―一二
【選ぶこと】路を
一三―一五
【身を】原文、右脇を動《うごき》の中心として身の左方をめぐらし。日右にありたれば身をめぐらして右にむかへるなり
一六―一八
【光】比喩の意にては神恩の光
一九―二一
【故ありて】罪のために
二五―二七
【愛の食卓】愛は嫉妬と相反す、愛の食卓に招くは愛の例を告げ示して罪を淨むる魂に愛心を養ふを求むるなり
この圈の魂はその瞼を縫はれて(七〇―七二行)物
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