・ダ・ラ・ブロッチア】もと下賤の生れなりしがフランス王フィリップ三世の信任を得て高官に陞る、のち君寵次第に衰へ遂に反逆の罪をうけて絞罪に處せらる
【ブラバンテの淑女】ブラバンテの公爵エンリコ六世の女にしてマリーといひ、フィリップ三世の後妻なりし者。當時の人ピエールの死をもて王妃の怨みにもとづくと信ぜしなり
一説に曰。一二七六年フィリップの長子ルイ死せる時、ピエールその死因をマリーの毒殺(即ち己の子を位に即かしめんための)に歸し、かくして王妃の怨みを買ひ從つてフィリップの信任を失ふにいたれり、フィリップ、カスティリア王アルフォンソ十世と戰ひを開くに及び、ピエールを嫉む者彼が敵と内通して機密をこれに漏せりとの事を王に具申し王妃一味の者と力を合せ、遂に彼を陷れきと
【これより惡しき群】地獄に罰せらるゝ者。人を讒せる罪によりて死後地獄(第八獄第十嚢)の刑罰をうくるなからんため未だ世にある間にその罪を悔ゆべし
マリーは一三二一年に死せり
二八―三〇
【詩の中にて】『アエネイス』の中にて(四〇―四二行註參照)
三四―三六
【わが筆】わがしるせるところと彼等の求むるところと矛盾せず
三七―三九
神たとひ世人の祈りを聽きたまふとも神の正義は依然として變ることなし
【愛の火】たとひ世にある人あたゝかき愛の心より淨火門外の魂のために祈りこの祈りによりてはやく天意を滿たし(若しこの祈りなくばかの魂等天の定むる時至るに及びてはじめて神慮を和ぐべきに)彼等をはやく門内に入らしむるとも
【審判の頂】神の審判のきびしくおごそかなるはかはらじ
四〇―四二
【陳べし處】アエネアス冥府に入りてスティージェの川に近づけるときパリヌルスの魂、これに己をも倶に渡らしめむことを乞ふ、アエネアスの導者シビルラこれを許さず、且つ曰く
神々の定めたまふこと、祈りのために變りうべしと思ふなかれ
と(『アエネイス』六・三三七以下)
【神よリ】パリヌルスの如きは神の恩寵をうくる者にあらざるがゆゑにその咎赦されずその願ひ聽かれざれしなり(淨、四・一三三―五參照)
四三―四五
【眞と智】靈界の奧義は人智のみを以て覺り難し、大智と雖もなほ天啓の光によりてはじめて眞を見るをうるなり
四九―五一
【主よ】異本、善き導者よ
五二―五四
【違ふ】登るべき路は汝の思ふよりも遠く且つ難し
五五―五七
汝未だ山の巓に達せざるうち、日は入り日
前へ 次へ
全198ページ中118ページ目


小説の先頭へ
文字数選び直し
ダンテ アリギエリ の一覧に戻る
作家の選択に戻る
◆作家・作品検索◆
トップページ 登録 ご利用方法 ログイン
携帯用掲示板レンタル
携帯キャッシング