ニゞまりてフィレンツェの盜人等の不思議なる變形を見る
一―三
【雙手を握り】原語 fiche は拇指を中指食指の間より出して手を握ることにて人を侮り嘲る時の野卑なる仕打なり
一〇―一二
【祖先】ピストイア市を初めて建てし人々、傳説によればピストイアはローマの賊將カチリーナ(前六一年死)の死後その殘餘の部下の建てしところなりといふ
一三―一五
【落ちし者】カパネオス(地、一四・四六以下)
一六―一八
【チェンタウロ】ケンタウロス、地、一二・五五―七註參照、この者ヴァンニを追ひ來れるなり
一九―二一
【マレムマ】海に沿へるトスカーナ州一帶の地、沼澤多く沃野少なし(地、一三・七―九註參照)
二五―二七
【カーコ】カクス、神話に出づる名高き盜人、ローマ七丘の一なるアヴェンティーノ(アヴェティヌス)山に住みし巨人なり、ヘラクレス、ジェネーリオネの牛を奪ひイスパニアより本國ギリシアに歸らんとてアヴェンティヌスの岩穴近く來れる時カクスはヘラクレスの眠れる間に若干の牛を盜みいだしその足跡をくらまさんため尾を曳きて逆行せしめ己が棲家にかくし置きたり、されどヘラクレス鳴聲によりてその所在を知り巨人を襲うて
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