ベナーコの懷《ふところ》にあまるものみな必ずこゝに落ち、川となりて緑の牧場をくだる 七三―七五
この水流れはじむればベナーコと呼ばれず、ゴヴェルノにいたりてポーに入るまでミンチョとよばる 七六―七八
未だ遠く進まざるまにとある窪地《くぼち》をえて中にひろがり沼となり、夏はしば/\患ひを釀す恐れあり 七九―八一
さてこの處を過ぐとてかの猛き處女《をとめ》沼の中央に不毛無人の地あるを見 八二―八四
すべて世の交際《まじらひ》を避けおのが術《わざ》を行はんためその僕等と共にとゞまりてこゝに住みこゝにその骸《むくろ》を殘せり 八五―八七
この後あたりに散りゐたる人々みなこの處にあつまれり、これ四方に沼ありてその固《かため》強かりければなり 八八―九〇
彼等町を枯骨の上に建て、はじめてこの處をえらべるものに因《ちな》み、占《うら》によらずして之をマンツアと呼べり 九一―九三
カサロディの愚未だピナモンテの欺くところとならざりし頃は、この中なる民なほ多かりき 九四―九六
されど我汝を戒む、たとひ是と異なるわが邑《まち》の由來を聞くことありとも、汝|僞《いつはり》をもて眞《まこと》となすなかれ 九七
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