たりて最後の堤の上に下り左の溪を見おろせば種々なる手段を用ゐて人を欺けるもの種々なる惡疫に罹りて苦しめり、その一部錬金の術を行へるもの、うちアレッツォ、シエーナの二の魂兩詩人と語る
一―三
【目を醉はしめ】目に涙を湛へしめ
七―九
【二十二哩】地、三〇・八六註參照
一〇―一二
【月】地、二〇・一二七に昨夜圓かりきといへる月は今南の中天にあり即ち年後一時と二時との間なり、地獄内の時間は日によらずして月によりてあらはすを例とす(地、一〇・七九以下、同二〇・一二四以下參照)
【時】地獄全體にて約一晝夜を費す豫定なれば殘すところ今や僅かに五六時間あるのみ
一六―二一
或ひは、導者は我に答へんとしてすゝみ我はうしろに從ひつゝさらににいひけるは
【岩窟】第九嚢
【價高き】罰重き
二五―二七
【指示し】仲間の罪人等に
【指をもて】指をうちふりて
【ジェリ・デル・ベルロ】ベルロ・アリギエーリ(ダンテの祖父ベルリンチオネの兄弟)の子。性極めて爭ひを起すを好み之がために自ら禍ひを招きて同じ町(フィレンツェ)なるサッケッティ家の者に殺さる、一三〇〇年の頃はこの怨みいまだ報いられざりしがジェリの死後三十年にいたりてその甥等サッケッティ家のひとりを殺しそれより一三四二年まで兩家の間に爭ひ絶ゆることなかりしといふ
二八―三〇
【アルタフォルテの主】ベルトラム・ダル・ボルニオ(地、二八・一三三―五及び註參照)アルタフォルテは城の名なり
三一―三六
【恥をわかつもの】死者の血族、仇討をもて死者に對する遺族の義務とをせること恰も昔時の日本の如し
四〇―四二
【僧院】嚢、chiostra は壁に圍まるゝところ及び僧院の兩義を有するが故に、前の意によりて嚢をひゞかせ後の意をうけてその内なる罪人を役僧といへるなり
四六―五一
【七月九月の間】夏。沼澤の地病最も多き時
【ヴァルディキアーナ】キアーナ河の流域に沿へる溪、アレッツオ、コルトナ、キウーシ、モノテプルチアーノ等の諸市このあたりにあり、當時夏に至れば河水停滯してその毒氣に感ずる者多かりしところなり
【マレムマ】トスカーナ州海邊の沼地
【サールディニア】中古人口少なく沼多かりきといふ
五五―五七
【世に】原語、こゝに正義は神の使命によりて罪人の名を娑婆世界に録しおき後彼等を地獄に罰す
五八―六六
【エージナ】アイギナ。アテナイ西南の一小島、女神アイギ
前へ 次へ
全187ページ中170ページ目


小説の先頭へ
文字数選び直し
ダンテ アリギエリ の一覧に戻る
作家の選択に戻る
◆作家・作品検索◆
トップページ 登録 ご利用方法 ログイン
携帯用掲示板レンタル
携帯キャッシング