微をうかゞふ能はざるをいふ
【されど】ダンテの思ふ所欲する所ことごとく神意と合するにいたれるをいふ
【輪】輪の各部相調和し、整然たる運動を保ちてめぐり進むごとく
【愛】神
【動かす】天堂の一篇「萬物を動かす者の榮光」にほじまり、「日やそのほかのすべての星を動かす愛」に終る
[#改丁]
□天界は凡て十天より成る、即ち中古の天文學による七遊星(月、水星、金星、太陽、火星、木星、土星)の諸天及び恒星、プーリーモ・モービレ、エムピレオの三天是なり。エムピレオは眞の天堂にて神こゝにいまし諸天使諸聖徒また皆こゝに在り。されど諸聖徒はその享くる福の一樣ならざるを明かにし、各※[#二の字点、1−2−22]その類に從ひてダンテと語り、諸天の地上に及ぼす影響を示すをえん爲その性に應じ七遊星の間に別れて詩人に現はる。しかして第八天にては諸聖徒皆キリストの凱旋軍となりて再びこれに現はれ、第九天にては諸天使その階級の數に從ひ九個の環となりてこれに現はる(圓にてはその定住の天なるエムピレオに置けり)。
□ダンテは地上の樂園を離れ、ベアトリーチェに導かれつゝ昇りゆき、地球に最も近き天より次第に遠き天にいたり、
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