選び給へる魂(天、一二・一三〇―三二參照)
或はこの一行を次の一聯と連ねずして「新舊二つの聖經《みふみ》は、神が友となしたまへる魂の目的を表はす、この目的こそ我にこれを指示すなれ」と讀む人あり
九一―九三
【イザヤは】イザヤ六一・七に。但しダンテはヴルガータの duplicia(二倍)を十節の衣の意を承けて二重の衣(靈と肉との受くる福)の義とし、terra sua(己が郷土)を人間の眞の郷土なる天堂の義とせり。靈肉相合して人はじめて全し、故に人の至上の幸福は死後肉體復活して靈體と合し共に天上永遠の福祉を享くるにあり、人に望みの約するものまたこの幸福に外ならず
九四―九六
【汝の兄弟】聖ヨハネ。默示録(七・九以下)にて
九七―九九
【スペーレント・イン・テー】Sperent in te(望みを汝におかむ)、詩篇九・一〇(七三―五行註參照)
一〇〇―一〇二
【一の光】聖ヨハネ
【巨蟹宮に】磨羯宮の反對面にある巨蟹宮の星は初冬の頃日出と共に入り日沒とともに出づ、故にもし巨蟹宮に聖ヨハネの如く輝く一の星(水晶[#「水晶」に白丸傍点])あらば冬の一個月(即ち太陽磨羯宮にある間)は夜なきにいたらむ
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