とて】世の雜念を棄てゝ思ひを天に寄する者なし
【わが制は】ベネデクトゥス派の法規はたゞ徒に紙を費して寫し傳へらるゝのみ、守る者なし
異本、「紙を損はんがために世に[#「世に」に白丸傍点]殘るのみ」
七六―七八
善人の住む習ひなりし僧院は惡人の巣となり、不徳の輩《ともがら》身に法衣を纏ふ
七九―八一
【高利】高利を貪ることの神意に背くは既にいへり(地、一一・九一以下參照)
【果】寺の收入。これを貪りこれを私する僧侶の罪は高利を貪る罪にもまさる
八二―八四
【民】神の愛に訴へて施を求むる者即ち貧民
【親戚または】僧侶の親戚またはその妾婦等
八五―八七
【善く始め】たとへば僧院の如く、その建設の始めに於ては人よく法を守れども久しからずして破るにいたる
八八―九〇
【ピエル】使徒ペテロ(ピエートロ)は貧に安んじて福音宣傳の基を開き
【金銀なきに】ペテロが一跛者にむかひて「金銀は我になし」といへる(使徒、三・六)によれり
【集】convento その派の僧侶のみならず凡てこれに從ひその教の果を摘みて善に向ふ者の一團を指す(パッセリーニ)
九一―九三
汝先づ三者の事業をその始めに溯りて見、後この事
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