徒なるべきトラヤヌスとリペウスとが救はれて天にある事
九四―九六
【熱き愛及び】燃ゆる愛と強き希望とは(これなくば永遠の罰を受くべき者にありても)聖旨を動かし、これを有する者をして天堂の福を奪取することをえしむ
【侵さる】violenza pate マタイ傳一一・一二(ヴルガータの)に vim patitur とあるによれり
九七―九九
愛と望み聖旨に勝つは人が人に勝つ如く、強をもて弱を制するに非ず、聖旨自らその仁慈《いつくしみ》によりて勝たれんと願ひ給ふが故なり、さればこれが負くるはとりもなほさずその愛の勝つなり
一〇〇―一〇二
【生命】靈
【天使の國】天堂
一〇三―一〇五
【彼は】リペウスはキリストの降誕以前にありて救世主の贖ひあるべき事を信じ、トラヤヌスはその以後にありてかの贖ひありしことを信ぜり
【痛むべき足】釘にて十字架に打付けらるべき足。キリストの受難
一〇六―一〇八
【一者】トラヤヌスの靈
【善意に戻る者なき】地獄には改悔なし
【生くる望】グレゴリウスの。神は必ずその祈りを聽き給ふと固く信じて疑はざりしこと
一〇九―一一一
【移るを】改悔と信仰とに(地獄にては移る能はじ)
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