ヨるもの。鷲はローマ帝國の旗章にて、ダンテの治國説に從ひ、地上に行はるべき正義を代表す
一〇九―一一一
かの鷲の象《かたち》を畫けるものは神なり、神は畫き給ふに當りて何をも模範とし給はじ、模範となる物あらざればなり、否自然は皆神に導かれその模範に從つて諸物を整ふ、されば自然の有する形成の力はすべて神に歸せざるをえじ帝國の制度の神意にもとづくものなる事を示さんとて特にかく言へるなるべし
【巣を作る】自然の中なる創造の力を、鳥が巣を造る例にて言現はせるならむ。鳥は自然にその巣を造る智を有す、而してこの智また神より出づ。特に巣を擧げしは鷲に因みてなり
一一二―一一四
さきにM《エムメ》の文字を顯はしゐたる聖徒等は少しく位置を變へしのみにて鷲の形を造り終れり
【百合となり】Mは中古の紋章に用ゐし百合の花形に似たればかく言ふ。「エムメにて百合となる」とはエムメの文字をゑがきて百合の形を成しゐたる意
【印象を】鷲全體の形を。エムメの中央の縱線は身、左右の屈線は翼なり、これに一〇三―八行の首と頸とを加ふれば紋章状の一羽の鷲となる
一一五―一一七
【星】木星
【汝の飾る天】汝木星を飾の寶石とする第六天
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