なすを見む、詩題と汝、我にかく爲《する》をえしむればなり 二五―二七
父よ、皇帝《チェーザレ》または詩人の譽《ほまれ》のために摘《つ》まるゝことのいと罕《まれ》なれば(人の思ひの罪と恥なり) 二八―三〇
ペネオの女《むすめ》の葉人をして己にかはかしむるときは、悦び多きデルフォの神に喜びを加へざることあらじ 三一―三三
それ小さき火花にも大いなる焔ともなふ、おそらくは我より後、我にまさる馨ありて祈《ね》ぎ、チルラの應《こたへ》をうるにいたらむ 三四―三六
世界の燈《ともしび》多くの異《こと》なる處より上《のぼ》りて人間にあらはるれども、四の圈相合して三の十字を成す處より 三七―三九
出づれば、その道まさり、その伴ふ星またまさる、而《しか》してその己が性《さが》に從ひて世の蝋を整《とゝの》へ象《かた》を捺《お》すこといよ/\著《いちじる》し 四〇―四二
かしこを朝《あした》こゝを夕《ゆふべ》となしゝ日は殆どかゝる處よりいで、いまやかの半球みな白く、その他《ほか》は黒かりき 四三―四五
この時我見しに、ベアトリーチェは左に向ひて目を日にとめたり、鷲だにもかくばかりこれを凝視《みつめ》しことあ
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