ケ書の教へを守り寺院の導きに從はゞ救ひを得む、漫りに誓ふはこれを得るの道にあらず
七九―八一
己の慾のため誓願をなすの念起らば、汝等これに盲從せず、人間としてこれに逆へ、さらずば汝等の中に住するユダヤ人等(即ち舊約の律法に從つて誓約を神聖視する)汝等キリスト教徒が誓約に對して思慮なきを笑はむ
八二―八四
【母の乳を】聖書の教へや寺院の導きを離るゝ者は乳を離るゝ羔の如し
【自ら己と戰ふ】ただ獨りにて狂へる如くはねまはるをいふ
八五―八七
【處】太陽もしくは赤道。但しいづれにても上方の事
八八―九〇
【變れる】高く登るに從つてベアトリーチェの姿いよ/\美しく、いよ/\強く輝けばなり
九一―九三
【第二の王國】水星天
九七―九九
【いかなるさま】いかなる印象(喜びや悲しみの)をも受け易き
一〇三―一〇五
【輝】世の榮譽を求めし人々の靈
【ますべきもの】ダンテを指す。われらの愛は、かれの疑ひを解くによりて現はれ、現はるゝによりて愈※[#二の字点、1−2−22]増すべし
一〇五―一一〇七
あゝ福を享けんが爲に生れ、未だ死せざるさきに神恩によりてエムピレオの天を視るを得る者よ

【戰】地上の生命(ヨブ、七・一參照)
一一八―一二〇
【光】神の恩愛の光
一二一―一二三
【靈の一】ユスティニアヌス(天、六・一〇―一二參照)
【神々】誤らず僞らざる(ヨハネ、一〇・三四―五參照)
一二四―一二六
【巣くひ】包まれ
一二七―一二九
【他の光】日光。ダンテは『コンヴィヴィオ』の中に、水星は最小の星にしてかつ他のいづれの星よりも太陽の光に多く蔽はるといへり(二、一四・九一以下)
一三〇―一三二
【前よりはるかに】光の増すは悦の増すなり
一三三―一三五
日の面《おもて》水氣に隔てらるゝときは光和らぐがゆゑにこれを視ることをうれども(淨、三〇・二五―七參照)、水氣熱の爲に飛散すれば、光直射して仰ぎ見難し(淨、一七・五二―四參照)
【幕】原、「和らぐること」
月天にては諸靈の姿そを包む光の爲に微かに見え、水星天にてはこの光なほ増して、近づかざれば光のみ見ゆ、(喜び常よりも大いなる時姿全く見えざることユスティニアヌスの例にて知らる)、また金星天にては光さらに増して聖徒の姿全く見えず、太陽天火星天と天の次第に高きに從つてかれらの光いよ/\強し


    第六曲

皇帝ユスティニアヌスの靈水星天にてダ
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