ィのことを論じてダンテの疑ひを解き、後相倶に水星天にいたる
一―三
【愛】神の愛。神の光ベアトリーチェに反映するなり
四―六
【全き視力】ベアトリーチェの。視力完全なるがゆゑに神の光に接するも眩暈せずかへつて愈※[#二の字点、1−2−22]光の内に進み入るなり(神を視神を知るに從ひ神を愛するの愛いよ/\深し)
スカルタッツィニの引用せる出エジプト記(三四・二九以下)に、モーゼ神と物言ひて山を下りし時、イスラエルの民その顏光を放つを視、恐れてこれに近づかざりしこと見ゆ
七―九
【永遠の光】神の光。神の光は一たびこれを視る者をして永久に己を愛せしむ(『コンヴィヴィオ』三、一四・五一以下參照)
一〇―一二
【その中に】迷はす物の中に。世に屬する空しき幸をも人誤り見て眞の幸となしこれを追ひ求むるなり(淨、一六・八五―九三參照)
一三―一五
【論爭】法廷の論爭、即ち神の正義に對し己が爲に論辯すること。これを免るゝは誓ひを果さゞりし罪の釋かるゝなり
一六―一八
【この曲をうたひいで】第五曲の始めにベアトリーチェの言葉を載せしをかくいへり
一九―二一
【造りて】creando 創造の時の義
二二―二四
創造の始めより今に至るまで凡て了知ある被造物即ち諸天使及び人類はこの意志の自由(淨、一六・六七以下參照)を與へらる
二五―二七
【人肯ひて】人約束を立て、神これを嘉し給ひ
二八―三〇
【寶】自由意志。誓ひを立つるは自由意志そのものゝ作用によりて自由意志を神に獻ぐるなり
三一―三三
是故にいかなる善事も、破約の罪を贖ふに足らず、意志の自由を一たび神に獻げつゝ、後その自由を用ゐて他の善を爲さんとするは、これ※[#「貝+藏」、231−6]物をもて善を行はんとするに等し
三四―三六
【要點】誓約そのものはいかなる善行によりても贖はるべきにあらざること
四三―四五
誓約の要素に二あり、一はその材(誓約の對象なる童貞、斷食等)、他はその形式(神に約して己が自由意志を獻ぐる事)なり。以下ベアトリーチェの言を摘記すれば左の如し
(一)誓約は破るべからず、故に果すに非ざれば消えじ、たゞ獻ぐる物その物は或はこれを變ずるを得(四六―五四行)
(二)物を易ふるに當りては必ずまづ寺院の許諾を受けざるべからず、かつ易へて獻ぐる物前に獻げし物よりも尚大ならざるべからず(五五―六三行)
(三)是故に誓ひを立つるに
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