少に從ひ、或は廣く或は狹し 六四―六六
徳大なればその生ずる福祉《さいはひ》もまた必ず大に、體大なれば(而してその各部等しく完全なれば)その容《い》るゝ福祉《ふくし》もまた從つて大なり 六七―六九
是においてか己と共に殘の宇宙を悉く轉《めぐ》らす球は、愛と智とのともにいと多き輪に適《かな》ふ 七〇―七二
是故に汝の量《はかり》を、圓《まる》く汝に現はるゝものゝ外見《みえ》に据《す》ゑずして力に据ゑなば 七三―七五
汝はいづれの天も、その天使と――即ち大いなるは優れると、小さきは劣れると――奇《くす》しく相應ずるを見む。 七六―七八
ボーレアがそのいと温和《おだやか》なる方《かた》の頬より吹くとき、半球の空あざやかに澄みわたり 七九―八一
さきにこれを曇らせし霧拂はれ消えて、天その隨處の美を示しつゝほゝゑむにいたる 八二―八四
わが淑女がその明らかなる答を我に與へしとき、我またかくの如くになり、眞《まこと》を見ること天の星を見るに似たりき 八五―八七
しかしてその言《ことば》終るや、諸※[#二の字点、1−2−22]の輪火花を放ち、そのさま熱鐡の火花を散らすに異なるなかりき 八八―九〇
火花は各※[#二の字点、1−2−22]その火にともなへり、またその數《かず》はいと多くして、將棊《しようぎ》を倍するに優ること幾千といふ程なりき 九一―九三
我は彼等がかれらをその常にありし處に保ちかつ永遠《とこしへ》に保つべきかの動かざる點に向ひ、組々《くみ/″\》にオザンナを歌ふを聞けり 九四―九六
淑女わが心の中の疑ひを見て曰ふ。最初《はじめ》の二つの輪はセラフィニとケルビとを汝に示せり 九七―九九
かれらのかく速に己が絆に《きづな》從ふは、及ぶ限りかの點に己を似せんとすればなり、而してその視る位置の高きに準じてかく爲すをう 一〇〇―一〇二
かれらの周圍《まはり》を轉《めぐ》る諸※[#二の字点、1−2−22]の愛は、神の聖前《みまへ》の寶座《フローニ》と呼ばる、第一の三《みつ》の組かれらに終りたればなり 一〇三―一〇五
汝知るべし、一切の智の休らふ處なる眞《まこと》をばかれらが見るの深きに應じてその悦び大いなるを 一〇六―一〇八
かゝれば福祉《さいはひ》が見る事に原《もと》づき愛すること(即ち後に來る事)にもとづかざる次第もこれによりて明らかならむ 一〇九―一一一
また、見る事の量
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