を永遠《とこしへ》の流刑《るけい》に處せし眞《まこと》の法廷願はくは汝を福なる集會《つどひ》の中に入れ汝に平和を受けしめんことを。 一六―一八
そは如何《いかに》、汝等神に許されて登るをうる魂に非ずば誰に導かれてその段《きだ》をこゝまで踏みしや。彼かくいひ、いふ間《ま》も我等は疾《と》く行けり 一九―二一
わが師。この者天使の描く標《しるし》を着く、汝これを見ば汝は彼が善き民と共に治むるにいたるをさだかに知らむ 二二―二四
されど夜晝|紡《つむ》ぐ女神《めがみ》は、クロートが人各※[#二の字点、1−2−22]のために掛けかつ押固《おしかた》むる一|束《たば》を未だ彼のために繰《く》り終らざるがゆゑに 二五―二七
汝と我の姉妹なるその魂は登り來るにあたり獨りにて來る能はざりき、そは物を見ること我等と等しからざればなり 二八―三〇
是故に彼に路を示さんため我は曳《ひ》かれて地獄の闊《ひろ》き喉を出づ、またわが教《をし》への彼を導くをうる間は我彼に路を示さむ 三一―三三
然《され》ど汝若し知らば我等に告げよ、山今かの如く搖《ゆる》げるは何故ぞや、またその濡《ぬ》るゝ据に至るまで衆|齊《ひと》
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