世の中にこれ位高尚で、玄妙で、無害で楽しみの深い境界に容易に到達し得る宗旨は滅多にあるまい。拙者は大方の諸君が一日も早くこの宗旨に帰依して、九段の本山の大会に随喜|渇仰《かつごう》の涙を以て臨んで、用いて尽きず施して足らざる事なき大歓喜の至楽を享《う》けられむ事を希望して息《や》まぬものである。



底本:「夢野久作全集11」ちくま文庫、筑摩書房
   1992(平成4)年12月3日第1刷発行
入力:柴田卓治
校正:小林徹
2001年10月29日公開
2006年3月3日修正
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