ライドを輝かすばかりに夜を明かし日を暮しておいでになります。
 お次に植物式に囚われた鼻の表現のうちで一番多く見うけるのは、極めて狭い処に極く小さな芽をふいて、チョッピリした枝葉を出して、イササカの花を咲かせ実を結んで満足している鼻であります。
 これという実も花も持たぬままに、潤《うるお》いを求めて地を這いまわる蘚苔《こけ》のようなもの、又は風に任する浮草式生活の気楽さに囚われている者に到っては殊に夥しいのであります。恐ろしい毒に身を守って、虫も鳥も寄り付かぬのを誇りとするという、凄い珍しい囚われ方をした鼻の表現も、亦《また》この部類に数えらるべきものでありましょう。
 梅、桜、牡丹、芍薬《しゃくやく》、似たりや似たり杜若《かきつばた》、花|菖蒲《しょうぶ》、萩、菊、桔梗《ききょう》、女郎花《おみなえし》、西洋風ではチューリップ、薔薇、菫《すみれ》、ダリヤ、睡蓮、百合の花なぞ、とりどり様々の花に身をよそえて行く末は、何処《いずこ》の窓、誰が家の床の間に薫るとも知らず、泣きつ笑いつ、はかなくかぐわしい夢に浮かれる人々も亦、この中《うち》に数えねばならぬのではありますまいか。
 しかも植
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