来てくれたんだ。貴様の親父《おやじ》の仇敵《かたき》を討ちに……。
……何だ何だ。泣く奴があるか……馬鹿……いくつになるんだ。……サア。こっちへ来てお酌をしろ。笑ってお酌をしろといったら。貴様も日本男児じゃないか……アハハハ……。
斎木君……一杯受けてくれ給え……吾輩も飲むよ。……風速実に四十|米突《メートル》……愉快だ。実に愉快だ。飲んで飲んで飲み死んでも遺憾はないよ……。
「今日《こんにち》、君を送る、須《すべから》く酔いを尽すべしイ……明朝、相憶《あいおも》うも、路《みち》、漫々たりイ……じゃないか、アハハハハ……」
底本:「夢野久作全集6」ちくま文庫、筑摩書房
1992(平成4)年3月24日第1刷発行
底本の親本:「氷の涯」春秋社
1935(昭和10)年5月15日発行
※底本の「名画の屏風《じょうぶ》」を、「名画の屏風《びょうぶ》」に改めました。
入力:柴田卓治
校正:土屋隆
2003年12月13日作成
2005年5月21日修正
青空文庫作成ファイル:
このファイルは、インターネットの図書館、青空文庫(http://www.aozora.gr.jp/)で作
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