つの樽に口をつけて、中のお酒をグーッと飲み干します。と今度はその次の樽をあけて、みんなに思う様《さま》飲ませました。中にはお酒の嫌いなものもありましたが、無茶先生のお医者が上手なことを知っておりますから、これを飲んだら死なないようになるに違いないと思いまして、一生懸命我慢してドッサリ飲みましたので、みんなヘベレケに酔っ払ってしまいました。そうして無茶先生に、
「早く歌を唄って下さい。踊りますから」
と催促をしました。
無茶先生は拳固《げんこ》で樽をポカンポカンとたたきながら、すぐに大きな声で歌い出しました。
「酒を飲め飲め歌って踊れ
人の生命《いのち》は長過ぎる
生れない前死んだらあとは
何千何万何億年が
ハッと云う間もない短さを
生きている間に比べると
人の生命《いのち》の何十年は
長くて長くてわからぬくらい
飲めや飲め飲め歌って踊れ
人の一生は長過ぎる
生れてすぐ死ぬ虫さえあるに
人の一生はちと長過ぎる
酒を飲め飲め歌って踊れ
飲んで歌って踊り死ね
サッサ飲め飲め死ぬ迄飲めよ
サッサ歌えや死ぬまで歌え
サッサおどれよ死ぬまで踊れ
一度死
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