方は、よほど不思議なお方で御座いますね。今どこにおいでになるお方で御座いますか」
「私のうちに居ります」
「ヘエッ。それじゃ若い男と女の方もあなたのお家《うち》においでなのですか」
「そうです」
「ヘエ……。それではどうしてこのような立派なお召物がお入り用なのですか」
「三人共丸裸なのです」
「ヘエーッ。それはどうしたわけですか」
と、店の主人は肝を潰してしまいました。
鍛冶屋の爺さんはもうそのわけが話したくてたまらなくなりましたが、話しては大変だと思いまして、慌てて着物や何かを風呂敷に包みながら答えました。
「そのわけはいわれません」
そうするとこの店の主人はいよいよききたくてたまらない様子で、眼をまん丸にしながら、
「その魔法使いの人はどうしてあなたの家に来られたのですか」
と尋ねました。鍛冶屋のお爺さんはいよいよ慌てて、お金を払って荷物を荷《にな》って出てゆこうとしました。その袖を店の主人はしっかりと捕えまして、
「それではたった一つお尋ね致します。それを答えて下さればこのお金は要りません。その品物はみんな無代価《ただ》であげます」
「ヘエ。どんなことですか」
「あなたの
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