小栗外伝(餓鬼阿弥蘇生譚の二)
魂と姿との関係
折口信夫
−−
【テキスト中に現れる記号について】
《》:ルビ
(例)御母《ミオヤ》
|:ルビの付く文字列の始まりを特定する記号
(例)所謂|真床覆衾《マドコオフスマ》
[#]:入力者注 主に外字の説明や、傍点の位置の指定
(数字は、JIS X 0213の面区点番号、または底本のページと行数)
(例)※[#「日+甫」、第3水準1−85−29]時臥山の話
[#(…)]:訓点送り仮名
(例)葛根《ツナネ》[#(ノ)]神(記)の
/\:二倍の踊り字(「く」を縦に長くしたような形の繰り返し記号)
(例)一つ/\
*濁点付きの二倍の踊り字は「/″\」
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一 餓鬼身を解脱すること
餓鬼阿弥蘇生を説くには、前章「餓鬼阿弥蘇生譚」に述べたゞけでは、尚手順が濃やかでない。今一応、三つの点から見て置きたいと考へる。第一、蛇子型の民譚としての見方。第二、魂と肉身との交渉、並びにかげのわづらひ[#「かげのわづらひ」に傍線]の件。第三に、乞丐と病気との聯絡。此だけは是非して置かねば、通らぬ議論になる。
べありんぐるど[#「べ
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