と釈くので、仲実《なかざね》の『綺語抄』下にゆうつけ鳥、公の御禊《おはら》えに鶏にゆうを付けて逢坂に放つなりとある。鶏をはたた鳥ともいう(『円珠庵雑記』)は、虫にはたはたあるごとく、翼を叩いて出す音に因ったのだ。『万葉』七に「にはつとりかけのたりをのみたれ尾の、長き心も思はさるかも」。ニワツトリまたニワトリは庭に飼うからの名だ。その他ヤコエノトリ、ネザメドリ、アケツゲドリ、ナガナキドリ、トコヨノトリと種々に異名ある(『重訂本草啓蒙』四四)。「神代巻」や『古事記』に、天照大神《あまてらすおおみかみ》岩戸籠《いわとごも》りの時、八百万《やおよろず》の神、常世《とこよ》の長鳴鳥《ながなきどり》を聚《あつ》め互いに長鳴せしめたと見ゆ。本居宣長曰く、常世の長鳴鳥とは鶏をいう。常世は常夜《とこよ》で常世とは別なり。言の同じきままに通じて、字にはこだわらず書けるは古の常なり。ここに今かく常夜往時に集《つど》えて鳴かせし鳥たるを以て後に負わせし称なるを、その始めへ廻らしてかくのごとくいえるなりと。『淵鑑類函』四二五、『広志』曰く、〈并州の献ずるところ、呉中長鳴鶏を送る〉、また〈九真郡長鳴鶏を出す〉。『
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