少なからず、従《よ》ってスプールスが南米で見た古土人の彫画《ほりえ》に、四脚の蜥蜴イグアナを二脚に作《し》たもあった由。
[#「第1図 14世紀写本の竜画」のキャプション付きの図(fig1916_01.png)入る]
[#「第2図 1600年版 竜と蝮の咬み合い」のキャプション付きの図(fig1916_02.png)入る]
 また『蒹葭堂雑録』に、わが邦で獲た二足の蛇の図を出せるも、全くの嘘《うそ》蛇《じゃ》ないらしい。ワラス等が言った通り、※[#「魚+王の中の空白部に口が四つ」、第3水準1−94−55]や諸蜥蜴が事に臨んで、前二脚のみで走り、またいっそ四脚皆用いず、腹と尾に力を入れて驀《まっしぐ》らに急進するが一番|迅《はや》い故、専らその方を用いた結果、短い足が萎靡《いび》してますます短くなる代りに、躯が蛇また蚯蚓《みみず》のごとく長くなり、カリフォルニアとメキシコの産キロテス属など、短き前脚のみ存し、支那、ビルマ、米国等の硝子蛇《グラス・スネーク》や、濠州地方のピゴプス・リアリス等諸属は前脚なくて、後脚わずかに両《ふたつ》の小刺《こはり》、また両《ふたつ》の小鰭《こひれ》となって
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