らん限り射たまえと、戦いの刻限を告げ確《しっ》かり食事して働いてくれと頼んで去った、七人木で庵を造り鏃《やじり》など鋭《と》いで弓弦《ゆづる》括《くく》って火|焼《た》いて夜を明かし、朝に物|吉《よく》食べて巳《み》の時になりて敵来るべしといった方を見れば、風吹いて海面荒れ光る中より大きな火二つ出で来る、山の方を望めば草木|靡《なび》き騒ぐ中よりまた火二つ出で来る、澳より近く寄するを見れば十丈ばかりの蜈蚣で上は□□に光り左右の眼(?)は赤く光る、上から来るは同じ長さほどの臥長《ふしたけ》一抱えばかりな蛇が舌|嘗《なめ》ずりして向い合うた、蛇、蜈蚣が登るべきほどを置いて頸を差し上げて立てるを見て蜈蚣喜んで走り上る、互いに目を瞋《いか》らかして相守る、七人は蛇の教えの通り巌上に登り箭を番《つが》えて蛇を眼懸けて立つほどに蜈蚣進んで走り寄って互いにひしひしと咋《くわ》えて共に血肉になりぬ、蜈蚣は手多かるものにて打ち抱きつつ(?)咋えば常に上手なり、二時ばかり咋う合うて蛇少し弱った体《てい》で釣り人どもの方へ目を見やるを、相図心得たりと七人の者ども寄りて蜈の頭から尾まである限りの箭を筈本《はず
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